「日本のスポーツを変える」(記事)
「日本のスポーツを変える」ため上場目指す
サッカースクールを始めとする各種スポーツスクールを運営するリーフラス㈱(福岡市早良区百道浜、伊藤清隆社長)は、近年中の上場を予定している。同社の「サービス業としてスポーツを提供」するというビジネスモデルは、今までにないものであり、証券用語で言う「初物」にあたる。そのため、今の段階では東証マザーズへの公開を有力に考えている。
上場を志したのは設立2年目。採用サイトから求人募集をかけたところ、実に3000人もの応募があり、「社会に必要とされている職業」(伊藤社長)であることを再認識したという。また、社員からの要望も強く、名実ともに社会的な地位を確立するために、上場を目指す決意をした。
設立から5年という若い企業だが、業績はいたって好調に推移している。国内すべての政令指定都市に拠点を構え、主力のサッカースクールを612カ所で展開。ほかにも、野球55、空手23、派遣27、社会人向け68と後発事業も順調に拡大しており、合計で785スクール、総会員数は1万5000名を超える。
業績ベースでは、前期売上高13億5900万円、今期は16億円、来期は20億円を見込む。ただ、「今期、来期は上場前に必要な投資を終わらせてしまいたいので、利益は抑えられるだろう」と見る。だが、09年度決算では、総会員数3万人、売上高25億円、経常利益5億円と、20%の利益率を確保する予定だ。
この利益率を達成するために、「拠点数は増やさずに、主力のサッカー以外のスクールを、既存拠点で伸ばしていく」と方針を説明する。特にポイントとなるのが、9月から始めた社会人向けのスポーツスクールであり、「競争の激しい東京でも予想以上の実績を残した。他地域でも同程度の業績は確実に見込める」(伊藤社長)と話す。
だが、早期の上場にこだわりはないという。伊藤社長は「上場する過程で企業は格段に強くなる。企業風土や体質さえしっかりすれば、上場の機会は必ず訪れる」との考えだ。実際に、CEO(最高経営責任者=伊藤社長)を頂点に、COO(最高執行責任者)、CAO(最高管理責任者)、CFO(最高財務責任者)、を配置し、上場のための営業・管理部門の強化に当たっており、企業としての質は確実に向上している。
大きな資金を必要としない業態ということもあり、資金調達が上場の目的ではない同社。真の目標は「日本のスポーツを変える」ことであり、産業そのものの地位向上の意味合いも込められている。その目標実現にはどのくらいのシェアが必要かと聞くと「会員数10万人、売上で言えば100億円に達すれば、日本のスポーツも大きく変わるであろう」と力を込めた。(『ふくおか経済 12月号』の特集記事 「飛躍へのワンステップ…衰えない公開意欲~上場予備軍~」より)
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