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2007年3月 4日 (日曜日)

記事紹介

ふくおか経済3月号~『進む雇用確保で、「2007年問題」をクリア』より)

 新卒採用において、“売り手市場”が叫ばれる中、総合スポーツサービス企業のリーフラス㈱(福岡市早良区百道浜2丁目、伊藤清隆社長)は、全国から毎年1万人以上の学生からのエントリーがある。

 サッカーをはじめ野球、空手、社会人向けスポーツ教室などの運営受託やスポーツ指導員の特定人材派遣を手掛けるが、「正社員としての採用で、スポーツを教えることが一生の仕事になるという会社は、日本国内でも当社だけ」(伊藤社長)といい、口コミ効果もあって、全国から入社希望者が殺到するという。創業間もないころから、エントリー数が2000人を超え、この3年間は毎年1万人以上となっている。実際の採用試験の受験者はエントリー数からは減少するものの、それでも、昨年には面接に3500人が参加した。

 

 同社の場合、社員1人ひとりがスクールの会員を抱えるため、社員が増える毎に会員増による増収につながってくる。そのため、現在でも新卒採用には積極的だ。特に体育学部出身にこだわることもなく、全学部を対象に募集。現在、従業員数は178人だが、08年度で48人、その後も50人前後を採用していく予定だ。

 

 入社後の離職率が極端に少ないのも同社の特徴だ。自発的な退職はほぼゼロだという。伊藤社長は「自分が教えている子供たちが、日に日に上手くなっていくし精神的にもたくましくなっていく。そういう子供の成長と直に触れ合えるので、仕事にやりがいを感じることができる」とその理由を語る。しかし、そのほかにも、数千人を数十人に絞る同社独特の選抜方法と、内定後の徹底した研修が背景にある。

 

 まず、受験者は1次試験において、ビデオカメラの前で30秒間の自己PRをする。伊藤社長によれば「当社は客商売なので、顔の表情や声、プレゼン能力などをそこでみる。大体はこの試験でどういう人物なのかがわかる」という。この1次試験で受験者の相当数を絞り込む。2次試験はグループディスカッション、3次試験は先輩社員による個別面接。その後、社内業務を1日体験させるが、これが4次試験で、最終的に5次試験が役員面接になる。長い場合だと2カ月くらいかかるが、人物本位でじっくり見ていくという。

 

 内定した学生は、9月頃から3月末まで内定者研修を受けるが、そこで、スポーツ知識や安全講習、教育研修などについて学んだ後、テストを実施。そのテストに合格しなければ入社時期の延期(5月入社へ変更)や、場合によっては内定を取り消すという徹底したものになっている。「入社前に、徹底的に現場を経験させ、内定期間中に社員としての意識、スキルを作り上げてしまう。だから入社後も辞めることが少ない」(伊藤社長)という。

 終身雇用制度を採用し、「60歳になっても働けるスポーツ企業」を標榜する同社。身体的に現場での職務が厳しくなった後でも、ある地域ブロックをゼネラリストとして運営させる制度や、社内独立としてののれん分け制度も設けている。また、1月29日には、独立の可能性が高い社員向けにプロフェッショナルグループを設立。スクール経営やスポーツ指導のプロとして自立できる可能性が高い社員を選抜し、プロスポーツ選手のような実力に応じた年俸制を採用している。

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